【徹底比較】障がい者枠と一般枠、どちらを選択すればいいの?メリット・デメリットからあなたに合った働き方をチョイス

この記事では、障がい者枠と一般枠のどちらで働くべきなのかを迷っている方に向けての内容となっています。

この記事で得られることは下記2点になります。

  • 障がい者枠と一般枠のメリット・デメリット
  • 障害者枠と一般枠を選択する際のポイント

この記事の内容も、障がい者雇用で働く上で非常に重要なポイントとなっていますので、ぜひ最後まで読んでいただき理解してください。

1年後の離職率から見る障がい者雇用

障がい者枠で働いた場合と一般枠で働いた場合では、1年後の定着率が大きく変わってくるという調査結果があります。

この調査(2017年独立行政法人高齢・障害・求職者支援機構障害者職業総合センター『障害者の就業状況等に関する調査研究』)によると、障害がある人で、障がい者枠で就職した場合と、一般枠で就職した場合の1年後の定着率を示したものになります。

調査結果で明らかになったこととして、障害がある人で障がい者枠で就職した場合だと1年以内に約30%が離職するのに対して、障害がある人で一般枠で就職した場合には、なんと1年以内に約70%が離職しているという調査結果がでたのです。

その差は約2.3倍!ここまで離職率に差が出ているなんて驚きですよね。

では、なぜこんなに違いがでたのでしょうか?

それぞれの働き方のメリット・デメリットから迫っていきたいと思います。

障がい者枠で働く3つのメリット

障がい者枠で働くと3つのメリットがあります。

1.安心感

働く上で会社や同僚・上司・関係者に自分の障害をあらかじめ知ってもらえるというのは安心感に繋がります。事実、一般枠で働いている方の中には、障害を隠しながら働くことに疲れてしまって働いている方が多くいます。

2.配慮が受けられる

あらかじめ業務時間、業務内容、業務量、環境、通院頻度などを伝えることで、無理のない範囲で働くことができる環境調整をした上で就業することができます。したがって、これも安心して働くことができることに繋がります。

3.支援が受けられる

これは民間と行政(公務員)に関わらず、障がい者雇用専門の就職・定着の支援を受けることができます。就職活動、そして入社後に障がい者雇用のプロから支援してもらうことができるため、これも安心して働くことに繋がります。

障がい者枠で働く2つのデメリット

それでは今度は障がい者雇用で働く際のデメリットについて解説します。

1.求人が一般枠より限定的(少ない)

これは障害の程度にもよりますが、求人数が少なかったり、業務内容か単純だったり、求人条件などが一般枠と比べて限定的になっている場合が多いです。そのため求人の探し方がポイントになってきます。

2.キャリアが限定的な場合がある

障がい者枠で働くとキャリアが限定的な場合があります。これは障かい者雇用のために業務内容や制度を作っている会社が、多いので仕事の幅、将来の道、給料含めた条件面が限られてしまう場合があります。

そのためご自身が今後どのように働いていて行きたいのか、どういうキャリア、将来を描いているのかをしっかりと理解した上で、応募しようとしている企業がどんな制度、業務内容で募集しているのかを面接や会社説明会の際にしっかりと聞いておくことが重要です。

一般枠で働く2つのメリット

1.求人数が多い

障がい者雇用とは違い、もう選びきれないくらい求人数が多いです。そのため業務内容や条件面の幅も広いです。

しかし、選考基準は一般枠の基準となり健常者の人たちと競っていかなければなりません。ただでさえ一般枠での採用は激戦状態のものが多いので、長期的に転職活動を行う場合があります。ここはデメリットになるかもしれませんね。

2.キャリアに限りがない

仕事の幅や、進めるキャリア、条件(給料・ボーナス)など、障がい者雇用枠であった制限はありません。

一般枠で働く3つのデメリット

1.障害を隠しながら働くストレス

障がい者であることをオープンにできる環境かどうかに左右されるところはありますが、障害をもつひとが一般枠で就職した場合には、障害を隠して働いている場合が多いです。

そのため常に障害を隠して働いているためストレスに感じる場合があります。障害を隠しながら働くこと、いつか自分の障害に気づかれてしまうのではないか?という不安に苛まれるのが嫌で、障がい者枠に転職する方もいらっしゃられます。

2.適切な配慮が期待できない場合がある

僕が脳出血を発症して元の職場に復帰をしましたが、障害の程度を分かってもらえずに、脚立に登って作業をしたり、長時間労働にも対応していました。その結果、体調不良を起こして救急車で運ばれたことがありました。

僕の場合には、麻痺といった目に見えた障害ではなかったため、なかなか理解をされませんでした。また職場のメンバーも同じ立ち位置で働いているため、働き方、業務内容などの特別扱い(配慮)も難しかったと思います。

その他にも、業務量、環境、通院などの調整も難しい場合があるかもしれず、障害の程度によっては勤務が難しくなってしまう場合があります。

3.一般社員と同等の成果を求められる場合がある

これも覚悟の上で入社だと思いますが、他の一般社員と同等の成果を求めらる場合があり、同じ評価基準でも評価される環境で働くことになります。

ご自身の障害がその仕事に影響を与えるものであった場合には、その点において苦労する場合が想定されます。

shinおススメする障がい者転職エージェント

転職エージェントを使うと、自身の障害の程度にあった仕事をどんどん探してくれるので、履歴書や職務経歴書のブラシュアップや志望動機などをじっくりと考えることができて、効率よく転職活動を行うことができたと思っています。

僕が使っていた障がい者雇用の転職サイトのリンクを貼っておきますね。

転職サイトといっても各社特質や相性がありますので、複数登録することでさらに良い結果に繋がると思います。

働くことに障害のある方の就職情報サイト【LITALICO仕事ナビ】
障がい者に特化した求人サイトです。 紹介企業数が多いのが特徴で、僕はこの求人サイトで転職できました。個人的にかなりオススメできます。

障がい者転職エージェント【Agent-Sana】
「AgentSana」は経験豊かなキャリアアドバイザーによるアドバイスときめ細やかな支援体制で企業と求職者のベストマッチングを進める 身体障がい、内部障がい者のための「転職エージェント」です。障がい者雇用で働きたいと考えているなら、ここも登録するようにしておいてください。

今の状態じゃ、働くのはちょっとと思う方は就労支援でトレーニング

転職活動まだちょっと。。。。
という場合には、就労移行支援というものがあります。

これは障がいのある方が就労に向けたトレーニングを行い、働くために必要な知識やスキルを習得し、就職後も職場に定着できるようサポートを行ってくれるもので、約9割の方が自己負担なく利用できているようです。

障害別専門支援の就労移行支援サービス【atGPジョブトレ】
障害特化だからこそ、就職後も自身の障害とうまく付き合いながら「働き続ける」ためのスキルが身につきます。 現在、東京(大手町・お茶の水・秋葉原)、神奈川(横浜)、大阪(梅田)に事業所があります。

障がい者の就職を支援する就労移行支援事業所 Cocorport(旧社名:Melk)
障がいのある方が就労に向けたトレーニングを行い、 働くために必要な知識やスキルを習得し、就職後も職場に定着できるようサポートを行ってくれます。
首都圏・大阪・福岡に51箇所の事業所を展開! 通いやすい場所を選択頂けます。

✅障がいのある方への就労移行支援【パーソルチャレンジ・ミラトレ】
障害のある方一人ひとりが「はたらく未来」を実現するために、職業準備性を高めるためのトレーニングを提供し、就職した先の定着までを見据えた就労移行支援を行うことが強みです。

そのひとりの「働きたい」にこたえる。【LITALICOワークス】
障害のある一人ひとりを理解し、その人にあった目標やペースで、就職までの道のりをサポートし、その人が安心して職場で活躍できるように関係機関と協力しながら支援してくれます。これまでに 6,000名以上の方の就職をサポートしてきた実績があります。

職場定着率91%!うつ症状専門の就労移行支援【atGPジョブトレ うつ症状コース】
脳卒中を発症から5年間で31%の患者がうつ病になると言われています。ここでは、うつ症状のある方が仕事で困難を抱えやすいポイントに対して効果的なトレーニングを行うことができます。現在、東京・神奈川・大阪に事業所があります。