障がい者転職の離職率はなぜ高いのか?障害者雇用の定着率を上げるためのポイントと対策を紹介

この記事では、離職率が高いと言われている障がい者雇用の実態と、その原因から対策について解説し、ハッピーな障がい者転職を実現して欲しいと願い作成しました。

障がい者転職を成功させるために非常に重要な内容となっているため、ぜひしっかりと理解できるまで何度も読み直していただければと思います。

障がい者雇用の定着率の実態

障害別にみた職場定着率の推移と構成割合

出典「障がい者の就業状況等に関する調査研究(2017年、JEED)」によると、身体障がい者の方が約4割、精神障害の方が約5割の方が1年以内に離職してしまっているのがこのグラフから読み取ることができます。

障がい者転職を経験した僕も感じたことなのですが、やはり障がい者転職は注意しないとミスマッチが起きやすいものだと感じましたし、ミスマッチが起きる原因となる部分も見えてきました。

障がい者雇用の離職率が高いことに驚かれたかもしれませんが、原因が特定できているためミスマッチの打開策を講じることができるので安心してくださいね!

障がい者雇用でミスマッチが起きる要因は主に2つあると思います。
1つ目は、なぜ企業は障がい者雇用をするのか?
2つ目は、採用担当者が障がい者雇用に慣れていない。
3つ目は、企業の障がい者雇用についての情報が少ない。です。

では、それぞれ深堀していきますね。

障がい者転職の離職率が高い3つ理由

【障がい者雇用の離職率が高い理由1】なぜ企業は障がい者雇用をするのか?

なぜ企業は障がい者雇用をするのか?という根本の部分から説明していきますが。

結論としては、法律で決まっているからです。

なんとも良い印象を受けませんが実情としてはこれが大きな理由です。法律で決まっているため違反すると罰則があります。

では、その法律って何なのか?って話ですが、シンプルに説明しますと、民間企業の場合、従業員の2.2%は障がい者を雇用する義務があるということです。

「100人の従業員がいる企業ですと2人以上、1,000人の従業員がいる企業ですと22人以上、10,000人の従業員がいる企業ですと220人以上を障害がある社員を雇用しなさいよ」という義務(法律)になります。従業員数が多い企業ですとかなりの人数になりますよね。

では、いったいどれくらいの企業がこの法律を守れているのでしょうか?

これは調査結果が出ていまして、約48%の企業が法律を守れていて、残り52%の企業はこの法律を守れていません。※厚生労働省:令和3年障害者雇用状況の集計結果

そして、法律違反(障がい者雇者が基準に満たなかった場合)の場合には罰金があります。この罰金の金額については詳しく分かりませんが、以前人事の方に聞いた際には相当な額の罰金を支払う必要があると言っていました。

また昨今は、コンプライアンスを重視している企業が多いです。そのため企業としても障がい者雇用数は何としてでも達成したいと考えています。

この法律は障がい者の方の雇用を守る取り組みとして良い試みだと思います。ただ実態は罰金とコンプライアンス遵守のために、障がい者の方の特性であったり希望をあまり考慮せず、企業は法律に迫られて障がい者雇用を進めている部分が見え隠れします。

【障がい者雇用の離職率が高い理由2】採用担当者が障がい者雇用に慣れていない

次に、障がい者雇用でミスマッチが起きやすい理由の2つ目として、障がい者採用の経験が無い人、少ない人、詳しくない人が採用を担当していることがあげられます。

【障がい者雇用の離職率が高い理由3】企業の障がい者雇用についての情報が少ない

障がい者枠に限らず求職者というのは「早く就職して安定したい」と考えている人が非常に多いです。そして、障がい者雇用の場合には、この焦りがミスマッチをさらに起きやすくする理由となっています。

転職をする場合には、まず自分がどのような仕事が得意で、どんな働き方をしたいのかという希望があって転職活動を行うことが必須となりますが、障がい者雇用の場合には極端に企業からの情報が少ないのが現実問題としてあります。

企業側の情報としては、求人票、会社ホームページくらいで判断しないといけないのです。求職者が知りたい、どれくらいの人と働いて、どんな業務内容で、どんな環境で働くことができるのか?という情報はほとんどありません。

このようなことから必然的に障がい者雇用の離職率は高まっているのです。
では僕たちはどうすれば良いのでしょうか?

それは僕が実際に障がい者転職をさせた方法である。障がい者雇用専門のエージェントを使って転職することです。障がい者転職に特化したエージェントからサポートを受けることで、これまで説明してきたミスマッチの要因となる問題点を解消しながら転職活動を行うことができます。当然、ミスマッチとなりうる要因を解消してからの転職となるため、企業も求職者もwin-winの状態でミスマッチなく転職活動を行うことができるのです。

では、求職者はどのような転職エージェントサービスに申し込めばいいのかを、下記にランキング別、特性別にまとめましたので、ご自身の障害や適性に応じそうなものを選んで登録してみてください。

尚、求職者であるあなたは転職エージェントをいくら利用したとしても費用は1円も掛かりませんので安心してくださいね。じゃぁ転職エージェントはどこで収益を得ているのかと言いますと、あなたが求職企業に働いたときに、求職企業がエージェントにお金を支払います。

転職エージェントとしても、すぐに離職してしまう求職者ばかりを紹介していては、じきに相手にされなくなってしまう可能性があるため、転職エージェントも必死に適性に応じた求人を紹介しようと努力します。

まさに求職者=転職エージェント=求職企業の3者にメリットがある仕組みですね。

下記に実際に僕が登録した転職エージェントサービスを紹介しておきますね。あなたに合った転職エージェントとの出会うには複数の転職エージェントサービスに申し込んでおくことで確率があがりますので、できるだけ多くの転職エージェントの方と会っていただければと思います。

あなたの転職活動を天職に!

shinおススメする障がい者転職エージェント

転職エージェントを使うと、自身の障害の程度にあった仕事をどんどん探してくれるので、履歴書や職務経歴書のブラシュアップや志望動機などをじっくりと考えることができて、効率よく転職活動を行うことができたと思っています。

僕が使っていた障がい者雇用の転職サイトのリンクを貼っておきますね。

転職サイトといっても各社特質や相性がありますので、複数登録することでさらに良い結果に繋がると思います。

働くことに障害のある方の就職情報サイト【LITALICO仕事ナビ】
障がい者に特化した求人サイトです。 紹介企業数が多いのが特徴で、僕はこの求人サイトで転職できました。個人的にかなりオススメできます。

障がい者転職エージェント【Agent-Sana】
「AgentSana」は経験豊かなキャリアアドバイザーによるアドバイスときめ細やかな支援体制で企業と求職者のベストマッチングを進める 身体障がい、内部障がい者のための「転職エージェント」です。障がい者雇用で働きたいと考えているなら、ここも登録するようにしておいてください。

今の状態じゃ、働くのはちょっとと思う方は就労支援でトレーニング

転職活動まだちょっと。。。。
という場合には、就労移行支援というものがあります。

これは障がいのある方が就労に向けたトレーニングを行い、働くために必要な知識やスキルを習得し、就職後も職場に定着できるようサポートを行ってくれるもので、約9割の方が自己負担なく利用できているようです。

障害別専門支援の就労移行支援サービス【atGPジョブトレ】
障害特化だからこそ、就職後も自身の障害とうまく付き合いながら「働き続ける」ためのスキルが身につきます。 現在、東京(大手町・お茶の水・秋葉原)、神奈川(横浜)、大阪(梅田)に事業所があります。

障がい者の就職を支援する就労移行支援事業所 Cocorport(旧社名:Melk)
障がいのある方が就労に向けたトレーニングを行い、 働くために必要な知識やスキルを習得し、就職後も職場に定着できるようサポートを行ってくれます。
首都圏・大阪・福岡に51箇所の事業所を展開! 通いやすい場所を選択頂けます。

✅障がいのある方への就労移行支援【パーソルチャレンジ・ミラトレ】
障害のある方一人ひとりが「はたらく未来」を実現するために、職業準備性を高めるためのトレーニングを提供し、就職した先の定着までを見据えた就労移行支援を行うことが強みです。

そのひとりの「働きたい」にこたえる。【LITALICOワークス】
障害のある一人ひとりを理解し、その人にあった目標やペースで、就職までの道のりをサポートし、その人が安心して職場で活躍できるように関係機関と協力しながら支援してくれます。これまでに 6,000名以上の方の就職をサポートしてきた実績があります。

職場定着率91%!うつ症状専門の就労移行支援【atGPジョブトレ うつ症状コース】
脳卒中を発症から5年間で31%の患者がうつ病になると言われています。ここでは、うつ症状のある方が仕事で困難を抱えやすいポイントに対して効果的なトレーニングを行うことができます。現在、東京・神奈川・大阪に事業所があります。