障がい者雇用でも解雇は存在するのか?

この記事では障がい者雇用で解雇はあるのか?また契約社員といった有期契約の場合は、契約延長され続けないのでしょうか?

このような疑問・不安事項につきまして、元脳卒中患者の僕が実体験を元に解説します。

まず結論からですが、障がい者雇用でも「解雇」はあります。では、一般的に解雇の種類についてお話しをしたいと思います。

解雇の3つの種類

解雇には下記3つの種類があります。

  • ①普通解雇
  • ②整理解雇
  • ③懲戒解雇

それぞれについて詳しく解説していきます。

①普通解雇

仕事ができない、体調面などで働き続けることが難しくなった。こういった場合に会社側が解雇する場合があります。

契約社員の場合ですと、契約更新のタイミングに次の更新は難しいですと言われることがあります。これは一般枠で就職したときも同じで、体調的に仕事を行うことが難しいと会社側が判断した場合には解雇される場合があります。

ただ、体調が悪くなって勤務が難しくなった際にはいったん休職扱いとしてもらい、社会保険に入っていれば傷病手当として給与の約6~7割が支給されます。休職期間については会社ごとに基準が決められており(だいたい1年半ほど)、その期間を超えても復職が難しい場合には、退職の流れとなる場合があります。

②整理解雇

いわゆる人員削減になります。業績不振があったりで、このままの人員数を抱えていると会社が持たないといった場合に解雇される場合があります。これは一般枠採用の場合でも同じです。

③懲戒解雇

規則違反や横領などのルール違反をした場合などに解雇されます。

実際は、職場に合わないことが原因で辞める方が圧倒的に多い

2020年4月~9月までで、障がい者雇用で働いている人で、新型コロナウイルスなどの影響により業績不振を理由に解雇された人数というのが、厚生労働省から発表されていて、NHKのニュースにもなっていました。

具体的に解雇された人数は、1,213名の障がい者雇用で働いている方が整理解雇されました。

ところが、解雇を心配されている方もいらっしゃられますが、障がい者雇用で辞められている方は解雇よりも、圧倒的に自己都合での退職が多いです。

どういうことかと言いますと、先ほどお伝えしたような体調の不安定などによって勤怠が安定してできない。だから仕事辞めますといった自己都合での退職が多いですし、あるいは社風に合わないとか、業務内容が合わない、障害の受け入れ上ちょっと自分には厳しい現場だった、だから続けていくことが難しいですと辞められる方。

いわゆる自分の障害と職場とのミスマッチによる自己都合による退職の方が、圧倒的に多いのです。ですから解雇を心配するよりも、そういうミスマッチの少ない企業で働く事を重視した方が良いです。

では、ミスマッチを防ぐために求職者は何をすればいいのでしょうか?

まず1つ目は大前提として、勤怠を安定して行うことができるように体調面の安定をしておくこと。

そして2つ目は、ミスマッチのない就職活動を行うこと。具体的には業務内容であったり、受け入れ態勢、社風(雰囲気)が自分の働き方にマッチしているのかどうかを見極めること。

ところがこれはなかなか会社の内情や業務内容の詳細を得ることは難しいです。

では、どうしたらいいのか?と言うと、転職エージェントを間に挟んで転職活動を行うことです。

転職エージェントをさらに効果的に活用するには、「自分を正しく理解し、正しく伝えること」これが障がい者転職でミスマッチを防ぐために、すごく大切なポイントとなります。

つまり「こんなこと言ったら採用されなくなるんじゃないかなー」「不利になるかな~」とか考えずに、自分を正しく理解して、「私こんな障害、特性を持っています」と正しく伝えること。

これが選考に有利、不利に考えずにミスマッチを防ぐための大切なポイントとなりますので、ぜひ自分のことを正しく伝えることを意識して活動していただければと思います。

元脳卒中患者の僕が実際に使っていて良かった障がい者雇用に特化した転職エージェントサービスを紹介しておきます。

ご自身の働き方、障害に合いそうなサービスを複数登録していただくことで、ミスマッチを防ぐための転職活動を行うことができると思います。

shinおススメする障がい者転職エージェント

転職エージェントを使うと、自身の障害の程度にあった仕事をどんどん探してくれるので、履歴書や職務経歴書のブラシュアップや志望動機などをじっくりと考えることができて、効率よく転職活動を行うことができたと思っています。

僕が使っていた障がい者雇用の転職サイトのリンクを貼っておきますね。

転職サイトといっても各社特質や相性がありますので、複数登録することでさらに良い結果に繋がると思います。

働くことに障害のある方の就職情報サイト【LITALICO仕事ナビ】
障がい者に特化した求人サイトです。 紹介企業数が多いのが特徴で、僕はこの求人サイトで転職できました。個人的にかなりオススメできます。

障がい者転職エージェント【Agent-Sana】
「AgentSana」は経験豊かなキャリアアドバイザーによるアドバイスときめ細やかな支援体制で企業と求職者のベストマッチングを進める 身体障がい、内部障がい者のための「転職エージェント」です。障がい者雇用で働きたいと考えているなら、ここも登録するようにしておいてください。

今の状態じゃ、働くのはちょっとと思う方は就労支援でトレーニング

転職活動まだちょっと。。。。
という場合には、就労移行支援というものがあります。

これは障がいのある方が就労に向けたトレーニングを行い、働くために必要な知識やスキルを習得し、就職後も職場に定着できるようサポートを行ってくれるもので、約9割の方が自己負担なく利用できているようです。

障害別専門支援の就労移行支援サービス【atGPジョブトレ】
障害特化だからこそ、就職後も自身の障害とうまく付き合いながら「働き続ける」ためのスキルが身につきます。 現在、東京(大手町・お茶の水・秋葉原)、神奈川(横浜)、大阪(梅田)に事業所があります。

障がい者の就職を支援する就労移行支援事業所 Cocorport(旧社名:Melk)
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